有毒植物による食中毒の発生:熊本県阿蘇市(2016年4月10日)

概要

4月3日(日)、阿蘇市内の医療機関から阿蘇保健所に、「スイセンによる食中毒が疑われる患者が受診している。」との連絡があり、阿蘇保健所が調査を行った。
阿蘇保健所の調査によると、患者は家族4人で、4月3日(日)午前7時30分頃に患者の1人がニラと思い自宅の庭で採取した植物を味噌汁に入れて食べ、喫食後30分~1時間30分後に吐き気、下痢及び嘔吐の症状があり、医療機関を受診した。
患者全員が味噌汁を食べていたこと、スイセンによる食中毒の症状及び発症時間が一致していること、味噌汁の残品及び患者宅で採取した植物が有毒植物であるスイセンと確認されたことから、スイセンが原因の食中毒と断定した。
なお、患者は、全員快復に向かっている。

発生年月日

平成28年4月3日

喫食者数

4名

有症者

4名(男性2名、女性3名、うち4人医療機関受診)

主な症状

吐き気、下痢、嘔吐

原因施設

家庭

原因食品

スイセン

病因物質

植物性自然毒

スイセンによる食中毒について

●ユリ目ヒガンバナ科スイセン属に分類される植物で、園芸品として栽培されている。
●ニホンスイセンは、観賞用に全国で栽培されるほか、関東地方以西の本州の暖地海岸に野生状態で生育するが、自生ではない。全体の高さが20~40cmの多年草。球根は卵球型。
葉がニラ、球根は玉ねぎと似ており、誤食により食中毒が発生することがある。
●スイセンには、リコリンやタゼチン等のアルカロイド(※毒性成分)が含まれており、喫食後30分以内の短い時間で中毒症状を発症する。悪心、嘔吐、下痢、流涎、発汗、頭痛、昏睡、低体温などが主症状とされている。

~食中毒予防のために~
■葉はニラと間違えやすいので、においをかいでください。ニラは強烈な臭いがあります。
■球根は玉ねぎと間違えやすいので、植えた覚えのない場所に生えているものは食べないでください。

情報提供元:スイセン(有毒植物)による食中毒が発生しました:熊本県